バスケットボールへのリスペクトを選手の皆さんにどのように指導しますか?
これはJBA公認C級コーチ養成講習会で出た問いの項目の1つで、
『指導力を高める』というコンセプトの中での話。
自分は現在、主にミニバス低学年へのスキル指導が多いのですが、その観点から考えました。
ミニバスでは保護者の方々の送迎やお手伝いをいただいてバスケが出来る環境にあります。
そこで思うのが、「思い切り楽しんでもらうことがリスペクトに繋がるのかなと。」
保護者の方々はやはり子ども達が楽しんでるのを見れると嬉しいですよね。理屈無しに楽しんでいる姿が感謝の意になるんじゃないかな。
Aさん>バスケの練習に対して全力で取り組む。中途半端にしない。
Bさん>感謝すること。施設、環境、人々、バスケ出来る事に感謝。
このような意見も出ました。
この講習会全体を通して言える事なんですが、正解も間違いも有りません。
色々な意見を出し合って共有していこう、考えるキッカケとしていこう、というのが主旨となってます。
とゆうわけで今回はこのバスケへのリスペクトについて再度考えていこうと思います。
「バスケットボールへの」とは
バスケへのと聞くと、バスケへの熱やバスケへの想いやバスケへの愛情など、こういった言葉ならよく耳にするかもしれません。
言い換えるとバスケに対してとか、バスケに向けてなど、、、日本語って難しいですねw
要するにバスケにもっと向き合った考え方を促している問いとも捉えられます。
選手はバスケをするというだけではなく、指導者としてはバスケを教えるだけでなく、
もっともっとバスケの存在価値を見出し、より深くバスケットボールについて向き合って行きましょう。
そのようにこの言葉から気づかされます。
「リスペクト」について
《英語としての意味「リスペクト」は英語では「respect」です。 動詞では「(人や性質などを)尊敬する」「重んずる」、名詞では「敬意」「尊敬」「尊重」といった意味になります。 価値のあるものに対し、尊敬する、尊重する、というニュアンスを持つ単語。》
となってます。そして、
▼けいい【敬意】尊敬する気持ち。
▼そんけい【尊敬】他人の人格や行為を高いものと認め、頭を下げるような、また、ついて行きたいような気持になること。うやまうこと。
▼うやま-う うやまふ【敬う】相手を尊んで礼をつくす。尊敬する。
直訳するとこんな感じのようです。
見ると【敬う】の意味にある「礼をつくす」がキーポイントになりそう。
《礼をつくすとは、相手への敬意、尊敬を最大限まで表現することです。 尽くすという言葉で、相手に仕える、捧げるという意味合いで使われることもあります。 しかし、正式には尽くすを「残さず表現しきる」という意味で使うため、厳密な意味では相手に従ったりするという意味ではありません。》
ここで更にポイントになるのは「残さず表現しきる」。
バスケでの残さず表現しきるといえば思い浮かぶのは、『全力でプレイする』。
また、礼=礼節や礼儀作法の意味合いであり、挨拶などは当然のことながら、バスケやスポーツ全般で言うとルールを守るやフェアプレイをするなども含まれてくる。
よって、この礼をつくすという言葉から上記を掛け合わせ、リスペクトをバスケなりに紐解いていくと、
「ルールを守って全力フェアプレイ」
NBAでよく聞くリスペクト
NBA選手がインタビューなどで話すリスペクト(敬意)。
たびたび聞くのが「相手に敬意を払って試合に臨む」や、試合に負けた敗因に「相手への敬意が我々には足りなかった」など。
対戦相手への敬意というものをよく耳にします。
①試合をするとなると対戦相手がいなければ成り立ちません。そういった意味もあり対戦してくれる相手に敬意を払う。
②対戦相手に敬意を表し、相手は強いんだと認識して気持ちを引き締め試合に臨む。
③戦ってくれた相手に感謝の意味の敬意を表す。
その国の文化によって違いはありますが、アメリカNBAでは選手が口にすることが多い印象ですね。またシェイクハンドやハグがあるように、より表現が大きく感じ取れます。
日本にも「礼に始まり礼に終わる」という言葉がありますね。
《主に、剣道をはじめとする武道の精神・あり方について、試合においては作法を守り、また相手への敬意を示すことが、何よりも重んじられるべきである、ということを述べる表現。 礼儀・礼節をもって試合に臨むことは勝敗よりも重要であるという考え方を伴う。》
日本では言葉数が少なく体で表現することもお辞儀だけだったりと小さい印象です。心が大事なんだ、なんて言われそうな感じもしますが、やはりもっと大きく表現しても良いでしょう。
リスペクトの表現をより大きくすることで、モチベーション(目的意識)もより大きくなると思います。
色々な文化の良いところを取り入れ今後はもっとより良い新しいバスケカルチャーを築き上げていきたいですね。
クロスオーバーカルチャー!!
バスケをする環境
そして忘れてはいけないのはバスケが出来る環境ですね。
バスケへのリスペクトを考える以前にまず環境が無いとバスケは出来ません。
環境と言えばもちろんバスケットコート、体育館。
もっと言えばボールやバッシュ。
育成年代なんかは特にこのアイテムに関しては親御さんの協力無くしては始まりません。
環境は当たり前だと思わずに日々感謝、そして敬意をもって接すること。
保護者に感謝、チームメイトに感謝、チームに感謝、バスケットコートに感謝、学校に感謝、地区自治体に感謝、その他関係者各位に感謝。
◆2020/03/24現在
コロナウイルスの影響により室内でのチームスポーツ活動が自粛となり、バスケがやりたくてもやれない状況です。
当たり前だと思っていた環境が当たり前ではなくなってしまっている。
課題を突き付けられたチームやコーチや選手や関係者。
ここで何を学ぶべきか?より一層考えさせられていると思います。
環境があることの大切さ感謝をこの機会に再確認したいですね。
まとめ
今回は『バスケットボールへのリスペクト』について再考察してみました。
それぞれのキーワードを掛け合わせていくと
ポイント
環境に感謝し相手に敬意を払い、ルールを守って全力フェアプレー!!
ただしこれが答えとゆうわけでもありません。
最初にも書いた通り、これらの考察には正解も間違いもなく、この先もより良いバスケを目指していくために考察を繰り返してくいべきです。
また幼児や低学年、小さいお子さんに理屈を話しても伝わりにくかったり、その年代によって捉え方は変わってきます。
このブログでは主にU-15、U-12にフォーカスを当てていますが、その年代に合った伝え方、指導の仕方を考え、取り組んでいきたいですね。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
より良い日本バスケを今後もみんなで作っていきましょう!
Happy BasketBall Life ♪